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「読後の感想」「お気に入りの箇所の抜き出し」「読後に生まれた自分のアイディア」の3つにファイルをわけて、日記のように書き綴ってきたっていうね。自分としては記憶力が悪いと思っているから、なんとかして読書体験を忘れないために続けてきたんだけど、それらのファイルを開くたびに検索機能ってありがたいなぁって思う。思い出したいフレーズを入れれば、すぐに検索してくれるっていうね。

で、小説で記憶に残る名場面。難しいけど、どれかひとつと言われるなら『タイタンの妖女』のラストシーンは傑作中の傑作だと思う。

実は今、書店に並んでる新装版『タイタンの妖女』の解説を書いているのは俺なんだけど、その依頼をもらった時は、かなり舞い上がった。新装版では、和田誠さんが新たに表紙イラストを描き下ろして、翻訳家である浅倉久志さんも細かい訂正を入れると。俺にしてみりゃ、学生時代に夢中になったヴォネガットの文庫本は、和田さんのイラストと浅倉さんの翻訳とあわせたゴールデントリオの作品という印象があって、そんな人たちに混ざって解説を書けるだなんて本当に夢のような仕事だった。

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文:唐澤和也
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