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新装版には、浅倉さんのあとがきも寄せられているんだけど、文中に俺への謝辞が綴られているのも、なんて言うか、本望だった。いわく「テレビや雑誌などのメディアを通じてヴォネガットの読者層を大きく広げてれた」と。浅倉さんとはぜひ一度お会いしたいと思っていたんだけど、その願いがかなうことは永遠になくなってしまった。浅倉さんは、この2月に亡くなってしまわれたからだ。

でも、俺にとってのヴォネガット作品は浅倉さんの翻訳とセットだったことは、永遠に忘れられない。

たとえば長嶋茂雄を評して「記録よりも記憶に残る男」などと言うことがあるけど、俺自身も記録より人々の記憶に残りたいと願っている。記録は塗り替えられてしまうかもしれないけど、記憶ならばいつまでも残る可能性があるのだから。

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「ぴあ」4.1号より
文:唐澤和也
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