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日本のものでも『20世紀少年』の漫画がヒットした理由が俺にはわからなかった。最近の俺は、ほとんど漫画を読まないんだけど、半年ぐらい前に原作者の浦沢直樹さんとの対談企画があって。さすがに読んどかなきゃ失礼だから、1週間で全巻読破したんだけど、サスペンス要素の描き方のうまさはともかく、いや、だからこそあのオチはねぇだろうって。要は物語の重要な鍵を握る、トモダチの正体は誰かっていうオチに納得がいかなかったわけ。対談でもその点は、浦沢さんに直接そう伝えた。ご本人的にはトモダチの正体うんぬんではない部分が描きたかったそうだけど、それでもやっぱり、納得のいくものじゃなかった。

ただまぁ、映画『アバター』にしても、漫画『20世紀少年』にしても「ヒットした」という事実は、心から尊敬している。これは、誤解されがちだと思うんだけど、俺は王道が好きだから。大好きなサザンオールスターズもチャップリンも王道中の王道。自分自身の仕事でも、メジャーが好きだし、メジャーでなきゃダメだとも感じている。でも、俺自身はヒットの経験が少ないから、二作品に対しても「ヒットした」ことは素直に尊敬している。

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文:唐澤和也
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