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考えてみりゃ、日本のバラエティ史は音楽を経た才人たちによって支えられていた時期が長かったから、SMAPの活躍も王道だなとも思う。クレージーキャッツにドリフターズ。堺正章さんに井上順さん。みんな音楽を経てバラエティでも活躍して、それこそヒット番組を連発してきたわけだから。

ただまぁ、そんな分析よりも自分自身のこと。これは、各所で口にしているけど、俺の一番の夢は、流行語大賞を獲ることだから。もうね、不正でもなんでもいいから、本気で獲りたい。最近じゃ、その夢のハードルも下がってきていて「ノミネートだけでもいいですから」とさえ思っている。

芸人が流行語大賞でノミネートされるとしたらギャクだろうと、ここ3年間やり続けているのが「ピシッ!」。おでこに両手を添えて「ピシッ!」って挨拶みたいにするあれね。これがまた、一向に巷で流行る気配がない。爆笑問題の番組観覧に来てくれる客は、俺が登場すると必ず真似してくれるけど、まぁ、そのほかの場所で見たことがない(苦笑)。

最近の『笑っていいとも!』では、たけしさんのモノマネで木村カエラの『バタフライ』を歌うってのを必ずやっている。西川史子の結婚式でもやったんだけど、これはそこそこウケる。ウケるけど、ギャグじゃないし流行語大賞にノミネートされるわけがない。「ピシッ!」の前に1年間ぐらいやってた「ピップ」も全然ヒットしなかったし、本当に俺のギャグって流行んない。っていうか、流行んねぇことをわざわざ選んでやっているんだろうけど(苦笑)。

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「ぴあ」4.15号より
文:唐澤和也
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