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ストレンジな違和感。これは、俺の感覚的なものだから説明するのが難しいんだけど、たとえば、談志師匠の落語にもストレンジな違和感が含まれていると思う。ふつうにやりゃいいのにとも感じるんだけど、そこかしこに「ん?」という引っかかりが隠されている。しかも、その違和感が邪魔にならず、むしろ魅力的で、談志落語の世界観に奥行きを増す。

優作の芝居の場合、そのストレンジな違和感がたまらなくカッコよかった。『探偵物語』は、松田優作が脚本家や出演者を選んだりしていたから別にしても、出世作である『太陽にほえろ!』の時から好き勝手に演じてたらしいから、結局、松田優作だから許されたんだと思う。その証拠に、一時期、松田優作もどきがあふれたけど、「××だから許される」というポジションにまでは、誰もたどりつけやしなかったから。

そういう意味じゃ、最近の日本で「××だから許される」という位置までのぼりつめているのは、木村拓哉だと思う

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文:唐澤和也
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