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当時、タモリさんが彼らのスピーチを茶化してておもしろかったんだけど、たしかに、その当時から日本人の無個性について各所で語られていた。一億総中流意識が芽生え、教育の現場でも従来の詰め込み式教育ではなく、個性を磨くような教育が重要だと叫ばれ始めた。でもさ、「日本人には個性がない」という前提そのものが嘘だから。要は、アメリカに「もっと個性を磨く教育を!」って要求されて、当時の日本の関係者が受け入れただけの話。欧米人の表現方法が大げさで日本人のそれは慎ましやかだとかの違いはあるとは思うけど、個性がない人間なんているわけがない。つまり、アメリカ人の「日本人には個性がない」という考え方がバカなだけだっていうね(笑)。

個性なんてものは、作るものじゃないというか、作る必要すらないと思う。端的に言えば、ひとりひとりの遺伝子が違うということが、その証明だと思う。人間に限らず犬や猫だってそれぞれに違うわけで、個性のない人間なんているわけがない。むしろ、個性を抑えることのほうが大変だと思う。みんながみんな個性的に生きてしまったら、社会や組織がうまく機能しなくなるだろう。

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文:唐澤和也
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