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その話をしていて、思い出したのが「転向」という言葉。第二次大戦が始まって、それまでは平和主義をうたっていた人物たちが軍国主義になびいて「転向」した。ある時期、その現象に興味を持って文献を読みあさったことがあるんだけど、その裏にあったのも恐怖、つまりビビった時に「転向」が起こったのではと感じた。その恐怖は、ある特定の人物が怖いといった具体的なものではなく、戦争へ向かう世間の空気全体が、恐怖に包まれていたのだと思う。

「キャラクターの話」から「転向」にまで思考がとぶ俺を、世間の人はなにキャラだと言うのだろう?やっぱり俺は自分のキャラがどう評価されても気にならないけど、「この人たち濃いなぁ」という人たちとは、仕事柄毎日のように遭遇している。最近の『太田総理』では、ハマコー、内田裕也、サッチーに囲まれて、「どうすりゃいいんだ?」と思わずにはいられなかったから(苦笑)。

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「ぴあ」2010.7.1号より
文:唐澤和也
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