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感情という意味で言えば、自分が言われて嬉しいのは、やっぱり「おもしろい」とか「楽しかった」とかだ。あと、意外と嬉しいのは「見てると元気になります!」という言葉。

逆に、傷つく言葉はいろいろあるけど、一時期、ネット上に書かれた「死ね」だの「殺す」だのは、かなり憂鬱な気分になった。言ってみりゃ、むき出しの悪意。その当時、感じたのは「死ね」と「殺す」だったら、「殺す」のほうがまだましだってこと。「殺す」という言葉には殺す側の意思が含まれていて、それを書かれてる俺からすれば「お前が殺すのね?」と思えるけど、「死ね」って言葉は、相手はなにもせずにこっちが勝手に死ねってことじゃない? そんな寂しい言葉はないと思った。しかもそれをネット上で誰だかわからない不特定多数の人間に書かれると、ものすごく突き放された感じがしたものだった。

その当時、「死ね」という言葉が本当にむき出しの悪意かどうかをもう一度考え直してみた。ネット上に書かれた「太田死ね」という文字が並んでいるのを見て、それを書いたヤツが四六時中、俺のことを「死ね」と思っているかというと、そんなわけはないよなと

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文:唐澤和也
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