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最近一番気になるのは、「今日テレビで××がやってたんだけど」という表現。「××がやってた」というのに違和感があって、「××が流れてた」とか「××をやってた」が正しい表現だから。別になにが嫌なのかはよくわかんないんだけど、なんか引っかかる。

一生考え続けるもの。それが、俺にとっての言葉という存在だ。向田さんの言葉の引き算に憧れはあるけど、選び抜かれて洗練された言葉というのは強く伝わるけれど、ある意味でシャープすぎることもある。一方で、言葉というのは増やせば増やすほど情報量が増えてぼやけるけれど、その分、受け取る側がどうとでも取れるというメリットがある。だから結局は、タイプなんだろうね。

ちなみに、俺が若い頃に観て、情報量が一番多くて、かつ、すげぇなぁと圧倒されたのは「夢の遊民社」の芝居だった。言葉はもちろん、演者の動きが速くて、すさまじい情報量だったから。たまたまこの間、野田秀樹さんとNHKの番組で会ったんだけど、「あれはやっぱり若い頃だからこそできた」そうです(笑)。

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「ぴあ」2010.7.15号より
文:唐澤和也
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