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■第1回
「しごとのはなし」

まっとうな仕事に就こうなんて
一度も考えたことがなかった

俺は、爆笑問題のテレビ収録を仕事だと思ったことがない。VTRを見て感想とか適当に思いついたおもしろいことを言うこと、それのどこが仕事なんだよって。だったら、コンビニのレジ打ちとかのほうが、よっぽど仕事っぽいだろって思う。 それでまた俺が向いてないわけ、レジ打ち的な仕事に。高校生の時に引っ越し屋のアルバイトをしたんだけど喧嘩して1日で辞めてるし。というのも、みんなが重い荷物を運んでいるのに「俺はエレベーター係をやるから」かなんか言って「はいそこ、どんどん運んで」と、その現場に一切必要のない指示出しの作業だけをして荷物はひとつも運ばなかった。そんなんだから、バイトが終わった時のロッカールームで「てめぇ、いい加減にしろよ!」って、みんなから、すげぇ怒られちゃって。でも日給の8千円は、ちゃっかりもらったけどね(笑)。

大学生の時もバイトはした。断熱材のプレートみたいなのあるじゃない? あれを建築中のビルに運び入れるバイトだったんだけど、それがすっごく重たいわけ。エレベーターには入んないサイズだから階段で運び入れるんだけど、俺、最初の1枚でギブアップしたもん。無理って。その1枚は落として粉々になって。そしたら「君はもういいから休んでて」と言われて残りの時間を階段に座ってタバコを吸ってやりすごしたのを覚えてる。1日でクビ。ちなみに、こっちも日給は8千円。でもさ、そのバイトは本当にきつかったんだ。その後、フロムAを読んでたら「きついバイト第1位」に選ばれてたぐらいだから。2位が佐川急便だから、どんだけきつい仕事内容だったんだよって。

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文:唐澤和也
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