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批判にはもう慣れたけど、反応がないことにはいまだに慣れやしない。俺のなかで、ちゃんとした仕事である「原稿書き」は、読者に対して感動に類するものを期待して書いている時もある。『日本原論』シリーズは、読む漫才だから笑ってくれりゃいいんだけど、評論文だとか小説のようなものを書いた時は、響いてほしいなと思っている。ところが、そういった文章が、まぁ一番反応がないから…(苦笑)。

だから、いつかもし俺が「映画監督」という仕事をしたとするでしょ? その時の俺は、完全に評論文だとか小説のようなものを書いている時と同じテンション、言ってみりゃ観客に響いてほしいと思って映画を撮るだろうから、反応がなかったら俺は完全に壊れると思う(笑)。自我を保っていられない。

そういう意味では、この連載は安心できる。ちゃんとしたものとはほど遠い完全に遊んでる感じの仕事だから。というより、喫茶店で友達と喋ってる感じだから。読者の方も、気楽にコーヒーでも飲みながら読んでいただければ幸いです(笑)。

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「ぴあ」11.19号より
文:唐澤和也
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