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逆に、世間では「アート」とくくられているのかわからないけど、森山大道さんやアラーキー(荒木経惟)の写真集は好きだ。森山さんの写真は単純にカッコイイし、アラーキーの写真はね、「こんなの誰でも撮れるだろ?」と思って、実際に自分が真似して撮ってみるといかにすごいかがわかる。あと、梅佳代ちゃんの写真もおもしろいと思う。彼女と初めて会ったのは、俺が談志師匠と『笑う超人』というDVDを作っていて、彼女が雑誌の撮影で来た時だった。俺は梅佳代ちゃんの写真が好きだったし、彼女が『男子』という写真集を出してたから「男子を撮ったから談志も撮るんだ?」って言ったら、すげぇ恥ずかしがってた(笑)。

要はアートかエンタメかというジャンル分けはどうでもよくて、おもしろいかどうか。あるいは、カッコイイとかの感情を揺さぶるかどうか。

この手の話はね、NHKの『爆笑問題のニッポンの教養』で、東京藝術大学の宮田亮平学長と、いっつも喧嘩になるテーマでもある。宮田さん自身はおもしろい人なんだけど「芸能と芸術は違う」「太田くんの考え方は、あくまでもテレビの人の意見だ」って言うわけ。たしかに、俺の計りは大衆だから、観客や視聴者が喜ぶかどうかしかないわけで、かつ、できるだけ多くの人に伝えられるメディアと言えば、それはテレビだから。とくにゴールデンタイム。男も女も、子供も大人も、おじいちゃんもおばあちゃんも笑わせるのが一番すごいと俺は考えているから。

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文:唐澤和也
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