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実際に『サンデージャポン』でも、ノリピー関連の話題は視聴率が良かった。その時に「ノリピー、けしからん!」みたいな正論から入るんだけど、「でも、それは正論であって、正論ばっかり報道しているマスコミもどうかと思う。結局、視聴率第一主義だろ」という意見もでる。ところが、そんなマスコミの体質批判をした瞬間だって、実は視聴率は良かったりするわけ。真実を伝えるべきマスコミと視聴率が重要であるテレビの世界との矛盾。そこで俺は、「我々の番組もノリピーのことを扱って数字が良かったけれど、同業者としてあまり喜べない。言ってみりゃタレントという身内の暴露話なわけだから」と正論を言ったあとで、「…誰かノリピーに続いてくんねぇかな」みたいなことをボソっと言ったわけ。つまり、いくら正論を振りかざそうとも結局は自分が得することが一番嬉しい。俺で言うと自分の番組の視聴率があがるのが一番嬉しい。そのギャグが視聴者に伝わると、彼らも自分の立場で考え始める。で、「俺も同じじゃねぇか!」と自分で自分のことを笑えたなら、一連のノリピー事件での俺の「着想」は、すごく良かったなぁと思える。実際、視聴者がどう受け止めたのかは、わかんないけど(苦笑)。

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文:唐澤和也
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