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俺は読書が好きだけど、その行為から「物語を紡ぐ」という発想をつぶされたと感じることは、ほとんどない。読書している最中は物語に入り込んで素直に感動しているけど、「一本取られた!」と感じることは滅多にあるものじゃない。言ってみりゃ、オリジナリティとはなんぞやということ。発想というキーワードとも繋がりが深いこの言葉に関しては、最近、印象的な出来事があった。

NHKの『爆笑問題のニッポンの教養』という番組のスペシャルで、大学生たちと話をしたんだけど、そのうちのひとりが「どうすれば自分のオリジナリティを見つけられるのかがわからない」と言う。その発言にはかなりの危機感が含まれていたんだけど、俺自身は、10代の頃から人と同じことができないという悩みを抱えていたからこう答えた。「誰かとまるっきり同じものなんて作れるわけがない。ということは、オリジナリティがないなんてことのほうがあり得ない」同じ人間はいないんだから「オリジナリティがない」なんてあり得ない」

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文:唐澤和也
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