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笑いのパターンについては、俺は意識してきたほうだと思う。デビュー当時にウッチャンナンチャンがショートコントをすごくうまくやっていたのを観て「ショートコントはやらない」って決めたし、発想のコントに限界を感じて「もしも漫才」に変えて、今は時事ネタを中心にしているっていうね。じゃあ、なぜ時事ネタを続けているかと言えば、たけしさんの影響が強いように思う。

これはネタのスタイルというより、「ツービートは漫才を続けていない」ということに対して。俺は、芸能界に入った頃から「若い頃のたけしにそっくりだ」と言われていた。たけしさんに憧れてこの世界に入っていたから、その指摘は的を射てるんだけど、一方で「俺は一生、たけしさんの亜流でい続けないとダメなのか?」との思いもあるじゃない?

事実として、ツービートは漫才をやり続けていない。だったら、爆笑問題が漫才をやり続けるのはたけしさんの亜流ではないということ。そんな思いが2ヵ月に1度の『タイタンライブ』で、俺をマイクの前に立たせ続けてきた。その結果が時事ネタだった。まぁ、続けるという意味において、時事漫才が作りやすかったというのもあるんだけど(笑)。

たぶん、同期から上に対する俺の尊敬やジェラシーだなんだっていう感情が、ひと一倍複雑なんだと思う。俺らの時代は、同期なんてみんな仲が悪かったし、けなし合いだったんだけど、一番けなしてたのは俺だった。不思議なのは、後輩に対するジェラシーに類する感情がないってこと。彼らの実力をナメてるわけじゃないんだけど、若手のネタ番組を観ても、ふつうに楽しめてしまう

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文:唐澤和也
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