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俺の見る夢は断片的なものが多いから、実際に見た夢がネタなどの発想につながった経験は数回しかない。テレビブロスの連載でも、一度、夢で見た内容を使ったことがある。その夢の中で俺は海の見える島にひとりで立っている。とても美しい島なんだけど、俺が感じるのは埋め立て地っぽい感覚。ふと足下を見ると無数の魚の死骸。よくよく見ると島全体が、魚だけでなく動物の死骸で彩られていて、それがまたきれいな色合いで幾何学的な組み合わせも絶妙だったという夢。この夢も別にストーリーではないんだけど、ブロスの連載ではそれを膨らませて短編小説のように書いたっていうね。

夢を元ネタにして物語を作るのはアリだと思うけど、「夢オチ」は好きじゃない。正確に言うと、リアルだと思っていた事象が、最後に夢でしたっていう夢オチがムカつく。だって、何でもアリにしちゃったらずるいだろって思うからね。要するに、リアルじゃないことをリアルに描いておいて最終的にリアルに戻すとかの夢オチならばアリだと思う。

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文:唐澤和也
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