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植木等さんが亡くなられた時に、夢オチの短編を書いたことがある。地獄か天国かの別れ道に意気揚々とたどり着いたサラリーマン。まぁ、この男が植木さんなんだけど、別れ道にいる閻魔大王と無責任男シリーズみたいなやりとりをするわけ。当然、閻魔大王はハナ肇さん。『ニッポン無責任時代』の植木さんの役名が平均(たいらひとし)と言うんだけど、うまいこと丸め込んで天国に行こうとした平均を閻魔大王が呼び止める。「お前、平均つってるけど、閻魔帳には植木等って書いてあるぞ。全部ウソだろ」。そこで平均が言う。

「ウソだと言うならお前の存在だってウソだろ。閻魔大王なんて実際にいるわけがない。わかった。これは誰かの夢なんだな?」。で、ギクっとする閻魔大王を尻目に平均は天国への道を歩いていくってオチにしたんだけど、要は、実際の植木等さんが死に際に見ていたという夢オチにしたわけ。読者にどこまで響いたかはわからないけど、俺はこの手の夢オチならアリだと思う。

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文:唐澤和也
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