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で、現在。最近の専門家は、「デフレスパイラル」だと言うけど、本当にデフレなのかよとさえ俺は疑っている。価格破壊によって物価が安くなっていると。たとえばジーンズ690円は安すぎるって専門家は言うけど、もしも市場がその値段を求めたのなら正常な価値なんじゃないのって見方もひとつアリなわけ じゃない? しかも、その価値感は生まれた時代にも左右されるはずで、俺らのようにバブルを経験した世代は「安くなったな」と思うだろうし、今の若者は最初からそうなんだから「安い」とは感じないはず。むしろ、ちょっと値上がりしただけでも「高ぇな!」と思うかもしれない。ところが、専門家は「本当の価値に戻しましょう」と言う。

俺が一番怖いなって思うのは、この不景気な時期に、あてずっぽうな予測をすること。もしも、専門家が考える価値と消費者が望む価値がまったく違っていたら、その予測そのものがダメなわけじゃない? ダメな予測にのっとった金融政策をしたって、効果は望みづらい。そんな状況で物価があがっても、おそらく消費者の購買意欲は高まらず、経済状況が上向くこともないんじゃないかって。。

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文:唐澤和也
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