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でも、行動を伴わなければ、夢は夢のままで終わってしまう。

これは俺、『憲法九条を世界遺産に』を出版した時期に、“太田総理”でも自民党の石破さんとも散々やりあって痛感したんだけど、「護憲派」と「改憲派」って、まったく噛み合わないんだよね(苦笑)。改憲派の主張は「もしも北朝鮮に攻められたら誰が守ってくれるんだ?」という主旨におおむね落ち着く。一方、護憲派の主旨の根幹には、言ってみりゃ性善説があって「日本は戦争を放棄したんだから、丸腰になりましょう。丸腰の国を攻めてこないでしょ?」っていうね。護憲派の言い分は、ある種の理想論だと思うんだけど、言い換えれば机上の空論でもある

で、「護憲派」の理想論と比べものにならないぐらい、竜馬の夢は超理想論だった。幕府を倒し、大政奉還で合議制の民主主義に移行して、なおかつ外国と自由に貿易しようだなんて、「そんなの無理に決まってる」と誰もが思う時代だったからね。言ってみりゃ、まわりの誰もが敵になるような孤立無援状態。幕府を倒す点は幕臣たちからすりゃ敵でしかない。大政奉還なんて、それまで幕府を倒すことに心血を注いでいた薩摩や長州からは裏切りにもみえる。外国と自由貿易だなんて攘夷派からすりゃ、もってのほかの主張。

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文:唐澤和也
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