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鴻上恋愛研究所 オープン!

鴻上尚史恋愛のススメ


 恋愛は、演技と似ている。この映画を撮ってみて、気がついたのはそのことです。胸の内から湧き上がってくる感情に、溺れてしまうとあざとくなる。かといって、テクニックに頼ってばかりでもうまくいかない。デビューしたての子役がすべてをかっさらっていくことはあるけれど、何の技術も持たない俳優は、やがて必ず消えていくでしょ。
麻雀なんかもそうですよ。誰が何の牌をどのタイミングで捨てるかっていうのはあくまで偶然だけど、でも同時に、相手が今どういう状況にあるのかを読み取る洞察力も問われてくる。
恋愛だって同じこと。「目が合ったら5秒は見つめましょう」とか「話すときは上目遣いに」なんていうノウハウだけではどうにもならないけど、偶然や運命がすべてというわけでもない。この微妙すぎるバランスが、恋愛の醍醐味のひとつじゃないかと僕は思います。

 思いきって打ち明けてしまうと、この『恋愛戯曲』という作品はその昔9年前、ひとつの恋愛を忘れるために作ったものだったりします。この女性とはもうダメなんだ、別の女性を好きになるのだ、って頑張って頑張って、半年近くが経ったとき、僕はようやく次の恋に心を注げるようになった。そしてその恋で得た喜びは、すごく大きいものでしたね。
喜びを得るためには、苦しみも引き受けるしかないんだなあ、なんてことを思ったりもして。

 だから僕はあえて言いたい。強制恋愛は、アリなんですよ。それでいつか絶望の淵から救われることができるなら、迷わず飛び込んでみるべき。どんなにみっともなかろうと、どんなにタイプじゃなかろうと、まず誰かを“好きになろうとする”ことから始めてみたらいい。
もしこの映画が、恋に臆病になってしまったあなたの背中を少しでも押すことができたら、僕は作り手としてとても幸せです。

text:小川 志津子
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