シャッター アイランド,レオナルド・ディカプリオ,インタビュー
「僕もマーティン(・スコセッシ)も、まず脚本に惹かれたんだ。テディという男が辿る驚くべき旅にね」
テディを演じたレオナルド・ディカプリオは『シャッター アイラン ド』との出会いをそう語った。が、その出会いはいままでにない経験をレオにもたらしたようだ。

「テディは心にトラウマを抱えた複雑な男で、彼の感情は何層にも重 なっている。まるでジグソーパズルみたいでね。ところが、その複雑さ と深さに気づいたのは撮影が始まってからだった。演技をしてみなければテディの心理に気づかなかったんだよ。こんなこと初めてで僕もマー ティンも驚くばかり。演じていると、まるでストーリーが僕たちの背中を押しているような感じで、次に進んで行くんだ。あるシーンを撮っているときなんて”何てこった! これはこの映画で一番重要なシーンじゃないか”ってね(笑)」

多くの謎がちりばめられているのは何も目に見えているところだけではない。テディの心のなかにもさまざまな謎が渦巻き、それが演じるレオを翻弄する。だから彼はこうも言うのだ。

「この役は、僕が今までトライしたなかでももっとも難しいものだった。だから撮影が終わったときはもうヘトヘトだったんだ」

その苦労はスクリーンの彼の演技から十分に伝わってくる。スコセッシとコラボを組むようになって、より熱演役者になったレオだが、そのなかでも本作はトップクラス。彼の演技なくして物語は成り立たないと言ってもいい。

「僕の演技がいいと言ってくれるのなら、それはマーティンのおかげだ。彼は僕たち役者が求めてやまない演技、自分だけではどうしようもない
パフォーマンスをやらせてくれる数少ない監督なんだ。間違いなくマーティンは、ベストのパートナーシップを組める監督だ」

ちなみに本作は1億ドルを越える大ヒット。ふたりのコラボレーション作は、すっかりハリウッドの信頼のブランドとなったようだ。


取材・文:渡辺麻紀
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